日本精密測器株式会社は1950年に群馬県渋川市で設立されました。
パネルメーター、回転計、カメラの露出計など精密部品製造から始まり、1961年に医療用低周波治療器、1964年にアネロイド式血圧計を発売し、セットメーカー(完成品メーカー)としての道を歩み始めました。その後、1974年に世界で初めてデジタル血圧計を発売し、2000年代に指先式パルスオキシメータ、非接触体温計へと展開、バイタルサイン医療機器メーカーとしての地位を確立しました。
自社NISSEIブランドの他、大手医療機器ブランドへのOEMも数多く手掛け、現在ではほとんどの医療機関で当社製造製品が利用され、正確性、再現性、測定スピードなどの性能と確かな品質が評価されています。新型コロナ感染症で知られるようになった指先式パルスオキシメータは国内製造業としてNo.1のシェアを確保しています。
海外展開は1970年代より米国市場から開始し、また、中国に生産拠点を設立し、これまで50カ国以上で医療承認を取得し、輸出してまいりました。当社の血圧計の生産量の8割は海外へ輸出されています。
現在の株主である株式会社イシダは京都で135年の歴史を持ち、ハカリの会社として知られています。薬を量る天秤からスタートし、現在では食品産業において計量・包装・検査の一連の自動化ラインをグローバルに手掛けております。イシダはさらなる成長のため、その保有技術を医療分野に展開すべく、2015年より事業開発を進めてまいりました。
イシダの医療事業のミッションは「わたしたちは医療に関わる人々の自動化・省力化を実現し、バイタルサインデータを利活用し世界中の人々の健康に寄与する」ことです。それを実現する技術、顧客基盤を持つ日本精密測器をイシダは2022年11月にM&Aしました。現在当社はイシダグループの医療事業の中核会社と位置づけられております。
皆様へのメッセージ
日本精密測器はこれまでの長い歴史の中で技術を蓄積し、その時代に合った製品を展開してまいりました。当社の成長の源となり、売上構成比の高い血圧計やパルスオキシメータは、現在はコモディティ化、低価格化が進み、競争が激化し、収益性に課題があります。これからは「単なる計測器」を超え、「バイタルサイン医療システムメーカー」として市場、顧客の立場に立ち、現場・現物・現実の三現主義で、保有技術を活用しつつ、ミッションに沿った新しい価値を提供したいと考えております。
これからの医療現場はさらに人手不足が進み、これまでのような手厚い医療サービスを提供し続けることが極めて難しくなるでしょう。労働集約的で資本集約的な日本の総合病院は多くが経営赤字といわれます。そんな課題の多い医療現場へ飛び込み、顧客の業務課題を仲間とともに解決に結びつける活動を行い、新しい事業開発を一緒にしませんか。何事にも前向きに取り組み、チャレンジ精神溢れる方をわたしたちは必要としています。
日本精密測器株式会社 代表取締役 國崎嘉人
| 職種名 | 勤務地 | 募集人数 |
| 海外営業 | 東京都板橋区 | 1名 |
| 機構設計技術者 | 群馬県渋川市(本社) | 1名 |
| QMS 品質マネジメント | 群馬県渋川市(本社) | 1名 |